杜仲茶効果.COM:杜仲茶とは??

杜仲茶とは、名前の通り杜仲という植物の葉から作られるお茶です。では杜仲とはどんな植物なのでしょうか。

杜仲とは中国原産のトチュウ科の落葉高木で、トチュウ目トチュウ科(APG植物分類体系ではガリア目トチュウ科)を構成する唯一の種になります。30年ぐらいで巨木に育ち、現在では中国以外の原産地は確認されていません。雌雄異株で葉は楕円形、花は緑色がかかった白色で、有翼果になります。
一科一属一種で、クロンキスト体系(Cronquist system)では独立した目としてトチュウ目に分類されていますが、APG分類体系(APG II system)ではガリア目(Garryales)に分類されています。
杜仲の樹皮は漢方薬の中でも最も高貴なものとされ、昔から五大漢方薬(冬虫夏草・人参・鹿茸・芍薬、そして杜仲)のひとつと言われてきました。この樹皮を乾燥させた漢方薬が「内臓器官を補い、心臓を強め、元気をよみがえらせて気力を得、疲労を取り除き、身を軽くする」と昔から利用されてきました。
杜仲は西暦100年頃に編纂された中国の漢方薬辞典『神農本草経』にも登場しています。この辞典では漢方薬を上薬・中薬・下薬の3つに分類しており、杜仲は不老長寿、無病息災を求める人が飲む「上薬」に分類されていました。また明の時代(1600年代)の名医である李時珍の著作『本草綱目』には、杜仲という人が最初に服したことから「杜仲」と名づけられたとネーミングの由来が記されています。
日本にも古くから伝わっており、歴史をたどると奈良時代から平安時代の間に遣隋使などの手によってもたらされたようです。貴重品であったことを考えると、主に平安貴族の強壮強精剤として用いられたのではないでしょうか。

1900年代始めに日本に持ち込まれ、現在は日本でも栽培されています。持ち込まれた最初の理由は、杜仲の木の特徴である白い糸です。これは枝や葉を折ったときに出るグッタペルカというゴム質の粘液で、これがその当時いろいろな機器に活用できると考えられたのです。そのための杜仲の学名は「ニレに似た良質のゴム」という意味を持っています。

杜仲が最も繁殖していたのは、恐竜時代末期の6千万年前頃から6百万年前頃の間でした。その当時の地球ではメタセコイアなどの裸子植物が全盛でしたが、杜仲はそれとは異なる被子植物最初の頃の種類(雌雄異種・風媒花)でした。様々な種類の杜仲が繁茂していたことが地球上のいたる所で発見された化石によって確認されています。しかし氷河期の到来で杜仲は大きな打撃を受け、中国にわずか一種類しか残りませんでした。つまり、現代の杜仲は生きた化石植物ともいえるのです。

1600年代の終りに中国で書かれた「本草綱目」という薬用植物(虫・石も含まれる)の事典とも言える書物には、杜仲の葉の食用法が書かれています。杜仲の柔らかい新芽を湯通ししておひたしにしたり、炒め物やスープの具にして食べていたようです。中国の一部少数民族の間では、現在もこのような食べ方が伝統的に守られています。日本でも因島などでは炊き込み御飯や天ぷら、そばの具、さらにはデザートのゼリーまで様々な杜仲薬膳料理が楽しまれています。

杜仲茶はこうした杜仲の葉から作られるお茶なのです。日本でも健康にいいお茶として非常にポピュラーですね。葉をつむのに最適な時期は5月下旬~7月下旬とされています。杜仲茶には健康成分のゲニポシド酸をはじめ、現代人にかかせないカルシウム、カリウム、マグネシウムや鉄、繊維などのほか、お年寄りに大切な植物性亜鉛など天然の植物性微量元素が多く含まれています。しかもノンカフェインなので、お年よりから子供まで飲みやすいと言われています。